不動産選びのポイント
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造成地で注意すべき事とは?
山や丘陵を切り開いた造成地や、水田を盛土した造成地は十分に注意すること
フラットな土地でも地盤については注意すべきです。なぜなら、現況がどうであれ、造成される以前は丘陵地のような傾斜面であれば、切土(きりど)と盛土(もりど)の部分があるからです。切土は斜面を削った部分なので安心できますが、盛土は土を埋めた部分なので、地盤が軟弱であることが多いです。
特に、下記のような「ひな壇の土地」
、「傾斜地」、「水田を埋め立て地」は要注意です。
ひな壇の造成地
ひな壇とは、ひな人形を飾る壇のことですが、不動産では傾斜地を開発してつくった階段状の造成地のことをいいます。ひな壇の宅地は、道路と高低差があったり、隣地と高低差があるので一見して判ります。元々、山や丘陵を切り開いて造られていますから、1つの宅地の中に盛土と切土が混在している場合があります。単に地山を削っただけの切土は問題ありませんが、建物の下に盛土がある場合、地盤補強が必要となることが多いです。
傾斜のある造成地
山の斜面を切り開いた造成地では、一つの敷地の中で必ず、盛土をした柔らかい地層と、地山を切り崩した硬い地層が混在しています。
水田の造成地
水田は、土地が低い、水が溜まりやすい、湿気が高いという特徴があります。水田の造成では、盛土を行うことで道路と同じ高さに整えます。もっとも、このような軟弱地盤の宅地であっても、造成後、10年以上を経過すれば、地面が締め固められているケースもあります。仮に軟弱である場合でも、適切な基礎の設計が行われるなら問題はありません。