こんにちは、辰川です。
最近、大阪や奈良、京都の不動産仲介において、割高な新築住宅ではなく、
最初から中古住宅に狙いを定めている人が増えています。
つまり、新築には予算が届かなくても、中古物件を上手にリフォームにすれば
結果として、新築以上に良い買い物をしたことになるからです。
これとは反対に、売主自身が自宅を売り出す前に行うリフォームもあります。
とくに経年変化が著しい中古住宅の場合、売却前にリフォームすることは
効果的であり、早い時期に買い手が見つかったりすることがあります。
ただ、売主が行うリフォームといっても2種類あります。
それは、個人の売主が行う場合と、不動産業者が売主が行う場合です。
そこで今回は、売主が個人の場合のリフォーム済み物件について。
ふつう個人である売主が、キッチンや風呂の交換といった大掛かりなリフォームを
行うことはめったにありません。
それは、金額的な負担が大きいからですね。
しかも、リフォームにかけたお金が、そのまま売却金額に上乗されて戻ってきたらよいですが、
実際はそんなケースばかりとは限りません。
ですから、個人の売主は、むしろ軽微なリフォーム、例えば、壁紙や畳の表替え、
障子、網戸といった内装のやり替え程度に留めておくのがよいです。
その程度のリフォームであっても、これまで内装が傷んだ物件ばかり観てきた、
見学者には、掛けた費用以上の効果があります。
勿論、フローリングの張り替えや、キッチンなど水回り設備を新調するという手も
ありますが、これも一歩間違えば、お金がかかった割に、見学者に歓迎されないと
いうこともあり得ます。
なぜなら、自分の好みに合わないリフォーム済み物件を良しとしない、
見学者もいるからですね。
そんな人は、できれば現状のままで引渡を受け、あとから自分好みにリフォームすることに
楽しみを見出す傾向があるようです。
そうはいっても、すべての買主が購入代金とは別に、リフォーム資金を
用意できるわけではありません。
リフォームしたくても自己資金がなかったり、少ない人にとって、
リフォーム済みの物件は購入後も余計なお金がかからず、
そのまま入居できるという点で歓迎すべきことです。
ただ最近は、リフォームローンに積極的な金融機関がでてきました。
以前であれば、リフォーム資金をローンで組む場合、
無担保ながら10年程度の短期返済、利率3?4%という金融商品が当たり前でした。
それが最近では、本体の住宅ローンと同じ金利で、
35年返済もOKという金融機関もでてきています。
これだったら、今後ますます不動産選びの選択肢が
広がっていくことになりそうです。
いかがでしたか?
自分でリフォームするか、リフォーム済みの物件にするかは、買い手によって変わってきます。
これから中古物件に目を向け始めた人は、是非参考にしてくださいね。
次回は、不動産会社が売主の場合について。
それではまた。