こんにちは、辰川です。
不動産を現金で買おうという人は、全体の2割に達しません。
ですから、大部分の人は住宅ローンを利用しているということですね。
ただ家を買うとなれば何千万円ものお金が必要。
人生でそれほどお金を30年にもわたって借りることは、ふつう住宅購入以外には考えられませんから、
あとあと、後悔しないためにもローンの知識はある程度身に付けておきたいもの。
そこで今回から、住宅ローン金利の話をします。
今日は、将来的な住宅ローンの金利の動向について。
住宅ローン金利とは、国債の10年物の金利をベースに、そこに手数料を加えたものです。
かつて10年国債金利は、バブル期では8%と高い時もありました。
しかしそれ以降は金利が下がり続け、とくに平成24年以降は1%以下という「超低金利」となり、
更に昨年からは「マイナス金利政策」により0%前後になっています。
この金利動向に強く影響を与えているのが政府・日銀ですね。
政府はデフレ経済からの脱出をはかるため、市中にお金が回りやすいように、超低金利にしています。
しかし大きな問題もあります。
それは日本の財政が赤字国債の発行に頼っていることです。
国債残高がすでに1,200兆円を超えており、これが1,600兆円以上あるという日本の富を超えた時に、
国債の格付けが悪化し、利率が急騰する可能性があるといわれています。
その一番の要因が、団塊世代が後期高齢者入りする2025年問題。
2025年になると社会保障費が50兆円を超えてしまい、国債格付けが悪化して利率が上がるといわれています。
ですから、長期的にみれは、住宅ローン金利が上がるのは確実で、
現在の住宅ローンが「史上最低金利」というのは間違いないのです。
いかがでしたか?
このように、今後の金利動向を考えれば、今が「借り時」といわれるわけです。
現在、住宅購入を検討している人は是非参考にしてくださいね。
次回は、住宅ローンの金利について。
それではまた。