こんにちは、辰川です。
今回も、土地の有効利用が著しく阻害される物件が、
広告ではどのように表現されているのかについてです。
・敷地の上に高圧線が通っている土地
これは上空で、土地の全部又は一部が高圧電線に架かっている土地のこと。
こうした物件については、広告ではその旨と、
電線が架かっている概ねの面積を表示しなければなりません。
表示の仕方としては、「土地○○m2(うち○○m2は高圧線下)」と記されます。
・傾斜地(法面)を含んだ土地
敷地のなかに傾斜部分があると、そのままの状態では敷地全体を有効活用できません。
買ったあとで、土地を入れたり、コンクリートの壁をつくらねばならず、多額の費用がかかります。
広告では、敷地全体の3割以上の部分が法面(のりめん)である土地の場合、
その割合又は面積を表示します。
その表示の仕方は、「土地○○m2(うち約○○m2傾斜地含む)」となります。
そのほか、敷地内に建築に支障がある段差や、
著しい変形地であると、その旨を表示しなければなりません。
・路地状部分のみで道路に接する土地
家の込み入った市街地に行くと、間口が狭く、奥で広がった袋状の土地を見かけますよね。
ただし、いくら敷地が広くても、路地状部分の長いと、有効面積は大きく減ってしまいます。
広告では、路地部分の面積が、敷地全体の約30%以上に及び場合、
旨とその割合、又は面積を記さなければなりません。
いかがでしたか?
物件情報はチラシやネットなどさまざまな媒体から入手できます。
しかし、広告には不動産の専門用語を使われていたり、
最低限の説明しかなされていないことがあります。
ですから、消費者のほうも広告を見ただけで、
どんな物件であるのかを知っておくことは無駄ではありません。
広告の肝心な箇所を見落さないよう、
建築用地や中古一戸建てを探す人は、
是非参考にしてくださいね。
それではまた。