こんにちは、辰川です。
マイホーム探しをはじめると、不動産広告の間取り図に
つい見入ってしまいます。
そして、この物件は住みやすい間取りだとか、自分たちには使いにくいだろうなと
いろいろ想像しますよね。
この時に意外と見落としがちなのが、建物の面積です。
とくに一戸建て住宅で、築年数が古い場合は、法律通りに建てられていないこともあります。
つまり、違法に建てられた家は、住宅ローンが利用できなかったり、
将来売却に支障がでる可能性もあるので、できれば避けたいところ。
そこで今回は、建物の面積の表し方についてお話しします。
例えば、一戸建ての広告を注意して見ると、
土地面積のほかに、「建築面積」、「延べ床面積」が表示させています。
「建築面積」というのは、真上から建物を見た時の水平投影面積です。
まれに、1階より2階の面積が大きい建物もありますが、
その場合は、2階を地面に投影したものが建築面積に相当します。
「床面積」については、例えば大阪などでよく見られる3階建住宅の場合、不動産広告には、
1階、2階、3階それぞれの床面積が表示されています。
ただし床面積といっても、吹き抜けやロフト、軒やベランダで出っ張りが1メートル以内のものは、
床面積には含みません。
そのかわり、1メートル20センチのベランダであれば、20センチ分は床面積に算入されますし、
出窓も形状によっては、算入されたりします。
そのほか、1階部分の壁に囲まれた車庫は、床面積に含んだりしますから、
広告を見るときはこの辺りのことも意識したいものです。
「延べ床面積」は、全階の床面積を合計したものと覚えておきましょう。
次に、マンションの床面積については、
「壁芯(かべしん)面積」と、「内法(うちのり)面積」という
2つの表示の仕方があります。
「壁芯(かべしん)面積」は、壁や柱の厚みの中心線で測った面積のこと。
新築時のパンフレットや、中古マンションの広告に記載される専有面積とは、
イコール壁芯面積でもあります。
もう一方の「内法(うちのり)面積」とは、壁の内側(内法)を測ったもの。
マンション(区分所有建物)を登記するときは、この内法面積にもとづきます。
従って、内法面積は、不動産広告の専有面積(壁芯面積)に比べ、やや狭くなるのです。
さて次回は、建ぺい率と容積率についてお話しします。
それではまた。