こんにちは辰川です。
前回は、中古マンションの内覧時のポイントについてお話ししました。
マンションの場合は、居室スペースだけでなく、外壁や廊下、
エレベータなど共用部分も確認することが大切でしたね。
今回は、一戸建てのケースについてです。
中古一戸建てのチェックポイントは大きく分けて2つあります。
一つ目は違法建築ではないかどうか、そして二つ目は劣化状況の確認です。
違法建築かどうかを知るには、建物が用途地域に適合しているか、
建ぺい率や容積率が守られているかを
確認してください。
仲介業者が作成する販売資料を見ても分からないときは、
業者に確認してみることです
中古の一戸建てといっても、新築後わずか数年の築浅物件もあれば、
昭和40年代に建てられた住宅も、ごくごく普通に流通しています。
古い家でも、売主さんが新築時の設計資料を保管していれば、
いつかリフォームする際に何かと役立ちます。
次に、劣化状況の確認について。
居住中の物件は、家具が置いてあるために劣化状況をみることは容易ではありませんね。
ただそんな状況でも、以下の点を確認してみましょう。
まず、ドアやサッシ、収納の扉など、動かせるものは全て動かしてみる。
もし、ドア枠とドア、サッシ枠とサッシが平行でなく、曲がっていれば、
建物自体が傾いている可能性もあります。
次に、室内をスリッパを履かずに素足で歩いてみましょう。
こうすると、足の感触で、床の傾きや凹みなどを感じやすくなるからです。
さらに、キッチンや洗面所の下には点検口から覗き込んで、
水漏れしていないか、水漏れした形跡はないかを確認してください。
最後に、建物の周りを一周しましょう。
このとき、建物の基礎コンクリートや外壁に、クラック(ひび)、
異常な汚れがないかを確認してみることです。
ところで、居住中の物件を内覧する際は、少しばかり緊張するかもしれませんね。
でも、こんなときが、売主さんに直接に話を訊ける良いチャンス。
ご近所との関係や、売却理由など聞きたいこと質問しましょう。
直接訊きにくい質問があれば、仲介業者に代りに訊いてもらってください。
それではまた。