こんにちは、辰川です。
中古物件の場合、空き家であれば、
部屋の中をゆっくり、くまなく確認することができますね。
でも、売主が居住中の場合、家具などが置いてあれば、
室内の劣化状況をみることも容易ではありません。
こうした状況でも、やはり確認しておきたいポイントはあります。
まず、図面と現況に相違がないかどうか。
仲介業者から貰った図面が新築時のものであれば、
あとから改装されて、現況が変わっていることがあるからです。
次に、ドアやサッシ、収納の扉など、動かせるものは全て動かしてみること。
入居してから戸の締まりがよくないことに気付くことがありますよ。
では、マンションの内覧では、
こうした居室部分だけを確認すればよいのでしょうか?
マンションには、居室部分と同様に、
廊下やエレベーター、ゴミ置き場なども
確認しておきたいところです。
なぜなら、居室以外のエントランスやエレベータ、機械式車庫、ゴミ置き場などは
マンションの住民全員の共有物だからです。
したがって、内覧の際は、こうした共有部分の管理がなおざりになっていないかどうかです。
整理整頓、清掃などがしっかり行われていれば、まず安心できます。
ところで、マンションの共用部分の大規模修繕は、
10?15年周期で行なわれます。
ここで気を付けたいのは、修繕積立金がやたら安く設定されたマンションです。
将来、大規模修繕を行う際に積立金が足りない事態がおこると、
1住戸あたり数十万円から百数十万円もの一時金が
徴収される可能性もあります。
そのため、大規模修繕をいつ行なう予定か、修繕積立金は十分であり、
一時金を支払う必要はないかなども確認したいところです。
従って、マンションの内覧では、部屋の中ばかりを気にしがちですが、
共用部分もまた確認すべきポイントといえます。
これは、マンションの新旧にはあまり関係がありませんから、
古いマンションでも維持管理が行き届いていれば、大いに検討の余地アリということですね。
それではまた。