こんにちは、辰川です。
前回は、価値が落ちないマンションの条件に「立地・利便性」があるという話をしました。
大阪都心部への往復の通勤時間が大きく短縮できれば、その余った「時間」を通勤以外のことに
使えますよね。
そこに大きな価値を見出す人がいるので、不動産の売買価格も落ちないということですね。
今回は、マンションの「規模」について。
不動産を資産価値の点でみると、マンションの規模はなかなか無視できないものがあります。
大規模マンションといえば、総戸数200戸以上が目安となります。
とくに大阪の都心部にあるタワーでは、250?300戸程度なら平均レベルです。
ところで大規模マンションの場合、新築で分譲する時、多くの戸数を短期間に
販売せねばなりませんから、割安な価格で設定されたりします。
しかし分譲が終わると、今度は売り物自体がなかなか出て来ない。
そうなると、中古物件の価格は高止まりするというわけです。
次に、大規模マンションの特徴として、共用施設の充実度があります。
例えば、シアタールーム、パーティルーム、レストルーム、キッズルーム、
洗車場などの共用スペースが、マンション内にあったら何かと便利ですね。
特に子育て中の家庭はもちろん、大人だけの家庭でも、いろいろと楽したりして
便利ですし、賃貸や売却する際においても需要が高くなります。
こうした共用施設の充実は、やはり200戸以上の大規模マンションでないと、
揃いません。
さらに、大規模なマンションは建物のメンテナンス面も有利に働きます。
マンションには管理費や修繕積立金が毎月かかります。こうした経費は全戸数で割るので、
小規模なマンションほど一戸当たりの負担額が大きくなります。
平均的なマンションであれば10年~12年に1度行う大規模修繕が、
小規模マンションでは15年目以降に1度となるのも、戸数が足りないことが理由です。
大規模マンションの場合、一戸あたりの負担は少なくても、集まる金額が膨大なので、
建物の維持管理は計画通りに進むため、中古物件として売りに出ても人気が落ちにくいと
いえます。
ところで例外もあります。
大規模でなくても高止まりしているのが、京都といえます。
京都観光の人気エリアであれば、古い小規模マンションであろうとも
不動産価格が一向に下がる気配なく売買されます。
これだけは、大阪や奈良には見られない傾向といえますね。
いかがでしたか?
将来的に価値が下がりにくいマンションの条件は、立地と規模にあります。
もしよかったら、あなたの感想もお聞かせくださいね。
次回は最後の条件、管理面についてです。
それではまた。