こんにちは、辰川です。
マンションの玄関ドア前に、凹んだスペースがあれば、そこが「アルコープ」です。
「 アルコープ」とはアラビア語で、壁面の一部を凹ませた部分のこと。
同じ玄関前でも、「ポーチ」は門扉によって区切られている場合を指すようです。
ところで、ポーチやアルコープに鉢植えや自転車などが置かれてあるのをよく目にします。
そんなときは、「アルコープやポーチは専有部分だった?」と疑問に思ったりします。
しかしアルコープやポーチは、共有部分の扱いになっており、少なくとも物を置く場所ではないとされています。
たしかに共用部分は原則、私物を置いてはいけないスペースですが、
一方で区分所有者だけが使用できる「専用使用権」は認められています。
マンションにはこのような共用部分として、ベランダやエアコン室外機置場、玄関ドアの外側、
窓枠、窓ガラス、網戸、面格子があります。
例えば、ベランダは火災などが起こったときに、消火活動の邪魔になるような私物を置いてはなりません
ただし災害時に避難通路が確保されていれば、多少物を置くぐらいはよいとされています。
従って、玄関前のアルコープやポーチも、同じ専用使用権のあるバルコニーと同じように考えることができますね。
ただし、自転車には自転車置き場があるので、そこに駐輪するのが原則ですが、
空きスペースがないときや子供用自転車については、玄関前に置くことを大目に見るケースが多いようです。
ところで、ポーチやアルコープのような、人目につきやすい場所に
観葉植物や色鮮やかな花鉢植えが置いてあると、心を和ませてくれます。
勿論、管理組合などから移動を求められれば、すぐに動かさなければならないということですね。
それではまた。