こんにちは、辰川です。
これまでは、住宅ローンの借入れまでの手続きの流れをお話してきました。
今回は、住宅購入の流れの最終段階、住宅ローンの融資実行について。
ここで気を付けなければならないのは、物件購入の引渡しと、残金決済は
同時に行われるということです。
従って、残金決済に合わせて、融資実行のタイミングを揃えることが大切になります。
最後の残金決済の手続きは、買主の指定する金融機関に関係者が集まって行われます。
ここでの関係者というのは、買主・売主・司法書士・仲介に入る業者の担当者です。
司法書士が登記に必要なすべての書類を確認できたとき、融資が実行されます。
融資金は一旦、買主の通帳に全額振り込まれます。
そこから残代金や固定資産税、管理費等の精算金、登記費用などを支払っていくのです。
ちなみに売主に支払う決済金は、いくら大金でも振り込みが一般的なので、
残念ながら数千万円もの札束を目にすることはありません。
ところで、融資金以外に自己資金を用意しなければならないときは、
前日までに自分の口座に振り込んでおくとよいです。
残金の支払いが終われば、売主から買主に建物の鍵が渡され、
融資の手続きは無事完了します。
あとは、司法書士が買主名義で物件を登記し、融資額分の抵当権が設定され、
後日、買主に権利書が送られてきます。
ところで、融資の実行にかかる時間は、ふつう1時間程度です。
ただし、同じ日に法務局に登記の申請を行うので、
融資の実行は午前中にスタートするのがベストといえます。
それではまた。