こんにちは、辰川です。
前回は、マンションは管理費や積立金がかかっても、建物をしっかり維持していくには、
結局のところ、一戸建ても同じだけの費用が掛かるという話をしました。
今回は、マンションと一戸建ての暮らしやすさについてです。
マンションは、鍵ひとつで外出できるなど、
便利さ、気楽さを求める人に適しています。
一方、一戸建ては庭があるので、土や花木を通じて、
自然を身近に感じることができます。
しかし、一戸建てがマンションと最も大きく違う点は、
プライバシーが保たれやすいということですね。
一戸建ては、建物に独立性があるので、 隣家に気兼ねせず、
家の中で楽器を鳴らすこと、犬を飼うこと、庭でバーべキューも全くの自由。
では、一戸建ては自由な分、マンションより暮らしやすいといえるのでしょうか?
自由さ=住人の裁量に任されているだけに、一概に一戸建てがマンションより
暮らしやすいといえない部分もあります。
なぜなら、マンションは限られた敷地に何十戸、
または百以上の世帯が住んでいます。
そのため、敷地や建物の共用部分、機械式車庫を共同で管理をしていくうえで
決まり事があります。
それが、マンションの「管理規約」というものです。
これがあるから、周りに迷惑な行為もできなくなります。
たとえば、ゴミ・スペースの掃除をしない家があったり、
また極端な例では、一、近所にゴミ屋敷ができたら、一戸建ては成す術がありません。
その点、マンションは管理規約に違反すれば、注意するなどもできますが、
一戸建てはどう暮らそうが自由と言われたら、もうお手上げです。
従って、一戸建てのよさは自由だから、マンションより住みやすいとは、一概には言えません。
これから一戸建ての購入を検討する場合は、
物件そのものも大事ですが、家族が暮らしやすい環境にあるのかどうか、
その見極めも忘れないことです。
それではまた。