こんにちは、辰川です。
道路と言えば、ふつうアスファルト敷きで、宅地とはしっかり区別されていますよね。
しかし、昔の道は、幅50センチ位の道でも、生活道路として使われてきました。
こうした道のことを「里道」といいます。
里道は、法務局に備えつけられた「公図」などを閲覧すると、赤い色で図示されており
「赤道(あかみち)」とも言われています。
ところが問題なのは、こうした里道が今も残っていることです。
ただし、草が生い茂っていたり、行き止まりになっていたりして、
いわゆる
道としての形態をとっていないことがほとんどです。
また長い年月の間に、宅地の中に取り込まれた里道もあって、
表面上どこにあるのか、わからなくないことが多いです。
ところで、こうした里道は、いわば国有地と同じ扱いなので、地番がありません。
うっかり、里道を含んだ土地であることを知らずに購入してしまうと、
自分の敷地であっても里道にかかる部分には家を建てられない、ということも起きます。
そしてもう1つ、気を付けたいのが「青道(あおみち)」です。
昔は、田んぼの用水路として機能してところを、青道といって、
やはり、ここにも地番はありません。
ただし今では、青道の場合、水路の機能さえ損なわなければ、
小さな橋を架けるなど、水路の上を「占用」することが許可されたりします。
ただし、赤道=里道については、「占用」の考え方はありません。
大阪や奈良、京都の場合も、稀にとはいえ、宅地内に里道が含まれていることがあり
注意が必要です。
いかがでしたか?
里道や水路がどこに位置しているかは、法務局にある公図を見ればわかります。
宅地の購入を検討される方は、仲介業者さんに確認してもらってくださいね。
それではまた。