マンションと一戸建ては、どちらにもメリットとデメリットがあります。そのことをまず理解したうえで、選択することです。
マンションとは、いわば「共同住宅」です。
所有者全員が「管理組合」に加入し、マンションについて何かを取り決める場合は、その管理組合で話し合います。そして、居住者が上手く生活していくためのルールとして「管理規約」があります。
また、マンションを所有すると毎月、「管理費」と「修繕積立金」を支払います。「管理費」とは、共用部分の清掃、エレベーターなどの点検、警備といった業務を委託する、管理会社に支払うもの。
「修繕積立金」は、将来行なわれる建物の修繕に備えるお金です。どんな建物も適切にメンテナンスしなければ、老朽化し、壊れてしまいます。そこで、修繕積立金は建物を長く維持していくための、いわば貯金です。建物に不具合が起きたとき、また15年や20年に一度の大規模修繕のときに修繕積立金を費用に充てるのです。
そこで、マンションのメリット、デメリットを簡単にいうと・・
●メリット
・駅や、買い物など便利な立地にあることが多い。
・セキュリティーが充実し、戸締りは鍵一つで行います。
・敷地内の掃除や建物の維持管理は、管理会社が行ないます。
●デメリット
・ペットの飼育方法や種類に制限あり。
・音のトラブルがおきやすい。
・管理費、修繕積立金が毎月かかる。
一方、一戸建ては、庭木の手入れもリフォームも自分の思いどおりですし、ピアノや子どもの出す音も、マンションほど心配もいりません。建物の維持管理、そして清掃もすべて自分で行なうので、マンションのように修繕積立金も要らないのですが、その代りにすべて自己責任となります。
●メリット
・庭がつくれ、ペットも飼えるし、自由にリフォームも可能です。
・毎月決まった管理費などがかからない。
・マンションほど音に気を遣わないで済む。
●デメリット
・比較的郊外で、駅から遠い物件が多い
・階段の上り下りが大変
・侵入できる窓などが多く防犯面が不安
・建物の維持管理は自分で計画する
以上のようなメリット、デメリットをよく考えあわせ、自分や家族のライフスタイルが どちらに向くのか、どちらが快適に暮らせるのかをじっくり検討してみましょう。