こんにちは、辰川です。
前回は、住宅ローンは数あるローンの中でも、審査が厳しいという話をしました。
でも、事前に準備さえしておけば、それほど難しいものではありません。
住宅ローンを利用するには、2つの審査を経て、お金が融資されます。
2つの審査とは、「事前審査」と「本審査」です。
事前審査は、物件の契約前に行うものであり、この審査がクリアしないことには
契約には進めません。
事前審査とはどういうもの?
まず、申込者の信用や返済能力を審査します。
いわば、物件を購入することに無理がないかどうか。
事前審査に必要な資料もいたって簡単なものですから、
以下の書類は前もって準備しておいてもよいでしょう。
1.収入を証明する書類(源泉徴収票や確定申告書など)
2.本人確認書類(運転免許証・健康保険証など)
3.他に返済中のものがあれば、契約内容やローン残高がわかる書類
この中でとくに、3については見逃しがちです。
金融機関は申込者の個人信用情報機関に照会し、他の借入れや返済状況などを確認できますから、
隠し事はまず出来ないと考えるべき。
ですから、現在返済中のカードローンや自動車ローンがある場合は、
銀行の窓口担当者に伝えておいたほうが審査もスムーズに進みます。
そのほか、契約金額や借入希望額、返済期間、物件の所在地・面積・建物構造などの
情報は、仲介業者に協力してもらいましょう。
事前審査自体は早ければ2~3日程度で審査結果が出ます。
これさえクリアできれば、あとは売買契約書を取り交わし、本審査を申込みます。
本審査とはどういうもの?
事前審査は金融機関だけが行うものですが、
「本審査」では金融機関と信用保証会社の両方が行います。
必要な書類としては、売買契約書や重要事項説明書、印鑑証明書、
住民票などの証明書類なども提出します。
本審査では、購入物件の担保評価や申込者の健康状態などを確認しますが、
審査にかかる期間は1週間程度。
無事にクリアできれば、あとは申込者と金融機関との間で
正式な「ローン契約」を結ぶという流れになります。
ところで、事前審査は通ったのに、本審査は通らなければどうなるのか?
せっかく売買契約を結んでも、家を購入できないということになります。
その場合は、勿論、他の金融機関の申し込むべきです。
それでも本審査が通らないときは、売買契約の「融資利用の特約」により、
契約そのものは白紙解約となり、手付金も返還されます。
ところで、住宅ローンが承認されないケースとして、「その他の借り入れ」があるために
返済負担率が高くなり、ローンの返済は難しいと判断されることがあります。
そんなことにならぬよう、返済中のローンがあれば一括返済を行うなど、
事前の対策も必要といえます。
それではまた。