こんにちは、辰川です。
前回までは、和室の良いところをお伝えしてきました。
もちろん、和室にはデメリットもあります。
それは、主として素材に関する部分。
つまり、和室に使われている畳やふすま、障子が傷みやすいということです。
例えば、畳はイグサのように柔らかい素材が使われています。
だから、箪笥(たんす)など重たいものを置くと凹んでしまいます。
とくにキャスター付きの椅子などを使えば、
あっという間に畳はボロボロになります。
また、畳は日焼けで変色しやすく、表面も傷みやすいので、
小さな子供やペットのいる家庭ほど、傷みがひどくなります。
あまりに傷みがひどくなると、早めの表替え(張り替え)も必要です。
それに、畳は吸湿性が高いぶん、飲み物などをこぼすと、
すぐに拭かないとシミになりやすいです。
また、畳の目は、カビやダニが発生しやすいので、
掃除を怠ると、アレルギーの原因になることもあります。
そのほか、畳といえば、琉球畳がありますね。
通常の畳のかたちは、2:1の長方形ですが、琉球畳は1:1の正方形なので、
和室をモダンな印象に変えてくれるアイテムとして、住宅業界でも広がりました。
でも、そんな琉球畳にも欠点があります。
それは、畳の縁がないため、使用頻度が高いと縁部分が擦れて削れていくことです。
当然、削れてきてしまった琉球畳は見た目もよくないので、普通の畳に比べて、畳替えの時期も早まります。
しかも琉球畳は、普通の畳より割高なのも知っておきたいもの。
このように、和室の場合、デメリットといっても、ほとんどは素材によるものです。
ただ、ふだんの手入れの仕方さえ知っておけば、ずいぶんと違ってきます。
そこで次回は、和室との付き合い方について。
それではまた。