それまでふつうに使われていた設備機器が、中古物件の引渡しをうけたとたん、
故障で使えなくなった。こんなことがあったら、困りますよね。
こんにちは、辰川です。
例えば、冬場に給湯機が故障したら、台所の給湯は何とか我慢できても、
寒い夜にお風呂に入れない日が、数日間、続くのは辛いこと。
新築住宅ではまずあり得ないことですが、
中古物件の場合は、ちょくちょく聞かれる話です。
何故、こんなことが起きるのでしょうか?
その理由の1つが、製品自体の寿命です。
住宅設備全般にいえることですが、製品の寿命が10年~15年になっています。
なかには20年間、機能している給湯器もありますが、これは珍しいことです。
しかも、中古住宅として市場に出ている物件は、たいてい築10年以上を経過しています。
だから、築20年、30年を経過した物件の場合、1度は機器が交換されたケースも多く、
そうでなければ、引渡しをうけたとたんも故障することもあるのです。
そして、もう一つの理由は、空き家の期間がある場合。
設備機器類は、常日頃から使用しているから調子がよいのです。
ところが、売りに出されている物件は、空き家も結構多いですよね。
この空家期間が長いほど、引渡し後に給湯器が動かない可能性もおきます。
ですから、中古物件をリフォームする予定のある人は
同時に古い給湯器も交換することを検討してもよいですね。
ところで、ガス給湯器は給湯能力(お湯をつくる能力)を「号数」で表します。
そして、一般家庭では10号から24号が使用されています。
「号数」とは、通常時水温15℃ +25℃のお湯を1分間に、何リットル作れるかを表しています。
たとえば、10号給湯器なら、毎分10リットル。
16号給湯器なら、毎分16リットル
20号給湯器なら、毎分20リットル
24号給湯器なら、毎分24リットル
ただし、上記の数値は、通常時水温15℃ に 満たないこともあるので、あくまで目安。
また、住宅によっては、追い炊きがついていないお風呂も見られますが、
では、追い炊きできない給湯機を、追い炊き付きにすることは可能でしょうか?
追い炊きできない給湯器を、追い炊き付きの給湯器に簡単に交換することは出来ません。
その理由は、追い炊き用の配管になっていないからです。
既存の浴室をそのまま使用するケースが難しいため、 一戸建て住宅では
ユニットバス交換時に追い炊き付き給湯器も交換するのがよいです。
これがマンションとなると、壁に配管用の穴をあける必要があります。
ただマンションの管理規約上、施工できないことがあるので注意が必要です。
次回も、給湯器の話を続けますね。
それではまた。