こんにちは、辰川です。
大阪や奈良で仲介の仕事を通じて、ひとつ感じることがあります。
それは、マンションと一戸建ての価格差がなくなっている、ということ。
以前なら、価格面において、マンションと一戸建てでは棲み分けができていました。
実際、1990年代は一戸建てのほうがマンションより1,000万円以上も高かったからです。
それほど、マンションより一戸建てのほうが高い、というイメージがありましたから。
だから当時は、大阪の一戸建てをあきらめ、マンションを選ぶという世帯が多かったのです。
それでも庭付き一戸建てが欲しいなら、大阪から奈良や三重県などへ引っ越す人もいました。
ところが最近は、同じエリア、同じ年式の一戸建てともなれば、
マンションが同じ価格帯で選べるようになってきています。
その理由には、マンションの建築資材が上昇したことと、
大阪の地価が相対的に下がってきたことが挙げられます。
そうなると、同じ価格帯で買えるのですから、今度は「一戸建てがよいか、マンションがよいか」
という悩みになりますね。
例えば、マンションは立地がよいけれども、管理費や修繕積立金、駐車場代がかかるという悩み。
一戸建てであれば、ご近所付き合いとか、ゴミ掃除の当番とか、色々やらねばならないことが多いという悩みです。
また、家のメンテナンスにあまり関心がなければ、一戸建てよりマンションを選ぶほうが
快適に暮らせるかもしれませんね。
その逆で、小まめに建物や庭の世話をできる人は、自分の裁量で手入れもできて、メンテナンスの楽しみがある、
一戸建てのほうがマンションよりもがお勧めです。
そのほか、マンションを選べば、多少は駐車場まで歩かなくてはいけなくなりませんが、
一戸建ては、足腰が悪くなった時に2階に上がるのが、しんどく思うことがあるでしょう。
また、庭の花木に触れあうことが趣味な人は、たとえ高齢になってもマンションは物足りなく感じるものです。
このように、悩みだすと賃貸の頃はそんなことで悩まなかったなぁ、と思うかもしれません。
でも、その一方で、マイホームを持つことでしか得られない喜びもまたあるはずですよね。
いかがでしたか?
マンションか、一戸建てかの選択は、自分たちの今の生活スタイルを見つめ、
また将来の姿をいかに見通せるかが大切なのかもしれませんね。
それではまた。