こんにちは、辰川です。
その土地に一体、どれだけの大きさの家が建つかは、
土地を探している人には気になるところ。
事実、土地を買って、みんなが各自バラバラに建物を建ててよいものかといえば、
そんなわけにはいきません。
同じエリアに、種類の異なる土地利用が混じっていると、
互いの生活環境や業務の利便が悪くなりますよね。
そこで、これを防ぐために市街地を住宅地、商業地、工業地など
いくつかの種類に区分したのが「用途地域」という規制です。
この用途地域には、建物の建て方のルールが決められています。
例えば、大阪の都心部などに行けば、敷地いっぱいの大きさで建てられた住宅があるのに対し、
郊外にいけば、庭やガレージをゆったり確保した住宅が増えてきます。
これは、用途地域ごとに「建ぺい率」と「容積率」と規制があるからです。
では、建ペイ率と容積率とは、どのようなものなのでしょうか。
まず建ぺい率とは、早い話が「 土地面積の何割が建物に使えるか」という比率のこと。
例えば、100m²の土地で、建ぺい率60%となると、
一階部分で60m²まで建物に使えることになります。
駅前といった「商業地域」では建ぺい率が高く、建物に利用できる面積も広くなりますが、
その分、地価もまた高くなる傾向がありますね。
その一方、駅から離れた住宅地では、建ぺい率こそ低いですが、
むしろゆったりとして良いという評価につながります。
次に「容積率」についてですが、
これは「土地に建設できる建物の延べ床面積」を定めたものです。
延べ床面積というのは、各階の床面積の合計なので、
二階建ての場合なら、一階と二階の床面積を合わせた数字を指します。
土地の面積が100m²で、容積率が200%であれば、建物の延べ床面積は200m²までOKということ。
そして、その土地の建ぺい率が60%ならば、200?÷60?=3なので、
高さに規制がなければ、3階建ての住宅までが建築可能となるのです。
いかがでしたか?
建ぺい率と容積率によって、その敷地に建てられる家の大きさがわかります。
土地や一戸建てを探す方なら、是非知っておきたい数字といえますね。
それではまた。