こんにちは、辰川です。
不動産広告を見ていると、条件欄に「再建築不可」と記された物件に
出くわすことがあります。
さすがに新築一戸建てでは皆無。
だいたい築30、40年以上前の中古物件のなかに
ちょくちょく見かけます。
ところで、再建築不可物件は周辺の相場に比べても
格段に安価な傾向があり、余計に気になります。
もちろん安価だからといって、
消費者がうっかり飛びつくのは危険ですね。
でも世の中には、
再建築物件の意味をわかったうえで
購入する人もいます。
ならば、再建築不可物件と一般的な物件とは違いや、
メリット、デメリットが知っておきたいものです。
そこで今回は、デメリットについて。
ふつう家を建てる場合、
何でも自由に建ててよいわけではありません。
必ず建築基準法の規定に従うことになります。
ところが、再建築不可物件の物件では、
この建築基準法の基準を満たせません。
例えば、現在の法律では、
前面道路に敷地が2m以上接して、
住宅を建てなければなりません。
でも法律ができる以前に建った住宅は
2m未満でも問題なかったのですから、
違法ではありません。
ただ現在の法律に照らすと、
「既存不適格建築物」になってしまう。
つまり一旦、取り壊してしまうと
再建築できないということです。
ここでもう一度、
再建築不可物件のデメリットを整理してみましょう。
1.建て替えができない
家が老朽化しても建て替えできないのは、大きなデメリット。
つまり改築するしか手はありません。
ましてや地震で倒壊などしたら、
その土地には二度と家は建てられません。
2.住宅ローンが使えない
建て替えできない物件に、
融資してくれる銀行を探すのは大変難儀なことです。
再建築物件は価格が安いとはいえ、
キャッシュで購入する覚悟もいりますね。
3.売却しにくい
再建築に制限がある以上、なかなか買い手がつきません。
現金購入者に限定されるのも、売りにくい要因ですね。
このようにみると、再建築不可物件を購入するのは
なかなか勇気のいること。
それでも買いたいという人は、どこに魅力を感じているのか?
次回は、再建築不可物件のメリットについて。
それではまた。